平成23年度 問11 有機化学及び燃料
石油製品に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①
自動車ガソリンのアンチノック性はオクタン価で評価される。一般的に芳香族系炭化水素のオクタン価は高く、ほとんどのものが100以上を示す。
②
灯油の燃焼性は煙点によって評価される。灯油中に芳香族炭化水素が多いほど煙点は高くなる。
③
軽油の自己着火性の指標であるセタン価(セタン指数)は、一般的に芳香族系炭化水素よりパラフィン系炭化水素の方が高い。
④
重油は、動粘度によって1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分類されている。
⑤
石油アスファルトには、ストレートアスファルトとブローンアスファルトがある。
正答
② 灯油の燃焼性は煙点によって評価される。灯油中に芳香族炭化水素が多いほど煙点は高くなる。
正答は2番です。
灯油の燃焼性は煙点(えんてん)で評価されます。煙点は煤(すす)が出ない灯芯の長さを示し、煙点の値は大きいことが望ましいです。煙点はパラフィン系炭化水素が多いほど大きく、芳香族炭化水素が多いほど、また重質留分が多いほど小さくなります。
軽油の品質規格ではセタン価が規定されています。セタン価は軽油の着火性を示す指標で、数値が高いほど着火しやすいことを意味します。芳香族系炭化水素に比べ、パラフィン系炭化水素のほうがセタン価が高くなります。軽油を燃料に用いるディーゼルエンジンでは圧縮着火を利用するため、セタン価が重要です。
重油は、動粘度によって1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分類されており、C重油に関しては40~70℃に加熱し流動化させて利用する必要があります。