平成26年度 問1 有機化学及び燃料

次の化合物のうち、芳香族性を持たないものはどれか。

選択肢1
選択肢2
選択肢3
選択肢4
選択肢5
正答
① (構造画像)

正答は1番です。

芳香族性を持つための条件は4つあります。

(A) 環状構造である

(B) 完全共役している

(C) 平面構造をとる

(D) 一つの環状に (4n+2)個のπ電子を含む(Hückel則)

A~Cを満たしていない化合物は「非芳香族化合物」、Dだけ満たしていない化合物は「反芳香族化合物」と呼ばれます。

1番のシクロブタジエンはπ電子を4つ持っておりDの条件を満たしていないため反芳香族化合物です。

2番のピロールは芳香族化合物です。環内にある窒素原子の孤立電子対を用いてDの条件を満たしています。3番のシクロペンタジエニルアニオンも同じ考え方です。

4番のピリジンは芳香族化合物です。環内に6個のπ電子を持つことからDの条件を満たしており、ピロールとは異なり、窒素の孤立電子対は芳香族性に寄与していません。

5番のシクロへプタトリエニルカチオンは芳香族化合物です。7通りの極限構造式が共鳴したものであり、それぞれの炭素は1価の陽電荷を分け合い非局在化させています。Bの条件を満たしています。

技術士(化学部門)一次試験の要点まとめ

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