令和2年度 問7 有機化学及び燃料
o-クロロアニソールを液体アンモニア中で、ナトリウムアミドと反応させたとき、ベンザイン中間体を経てアニシジン(アミノアニソール)を生成するが、主として得られるものは次のうちのどれか。

①
o-アニシジン
②
p-アニシジン
③
m-アニシジン
④
p-アニンジンとm-アニシジンの混合物
⑤
o-アニシジンとp-アニンジンの混合物
正答
③ m -アニシジン
正答は3番です。
o-クロロアニソールからナトリウムアミドによって塩素の隣の水素が引き抜かれ、塩化物イオンが脱離することでベンザイン中間体が形成されます。ベンザインはベンゼンから水素原子を二つ取り除いたジデヒドロベンゼンを指します。
ベンザインは極めて反応性が高い特徴があります。次に液体アンモニア中のアミドイオン(NH2–)がベンザイン中間体に求核攻撃を行います。
メトキシベンゼンの共鳴式を書くと、オルト位およびパラ位に負電荷が存在する構造となります。つまり負電荷を持つアミドイオン(NH2–)が攻撃しやすいのはメタ位となります。