令和5年度 問11 有機化学及び燃料

石油製品である灯油に関する次の記述のうち。不適切なものはどれか。

灯油は、炭素数11~13を中心とする炭化水素成分で構成されている。
灯油の燃焼性は煙点で評価される。煙点は蝶が出ない灯芯の長さを示し、煙点の値は小さいことが望ましい。
灯油の引火点は40℃以上である。このため引火の危険性が少なく、取り扱いが容易である。
灯油は冬が最需要期で。夏は備蓄期となるため、備蓄期間中の貯蔵安定性の良いことが必要である。
燃料電池用に供する灯油の硫黄分は、0.0010質量分率%以下に規定されている。
正答
② 灯油の燃焼性は煙点で評価される。煙点は蝶が出ない灯芯の長さを示し、煙点の値は小さいことが望ましい。

正答は2番です。

灯油の燃焼性は煙点(えんてん)で評価されます。煙点は煤(すす)が出ない灯芯の長さを示し、煙点の値は大きいことが望ましいです。煙点はパラフィン系炭化水素が多いほど大きく、芳香族炭化水素が多いほど、また重質留分が多いほど小さくなります。

灯油は、炭素数9~15程度の炭化水素からなり、安全性の面から引火点が40℃以上に規格されています。

5番の燃料電池用に供する灯油の硫黄分はJIS K 2203にて規定されています。燃料電池は、水素(燃料)と空気中の酸素から電気エネルギーを取り出す電池です。灯油から水素を得る際に、改質やCO変性の工程で用いる触媒が硫黄の影響で劣化(被毒)するのを抑えるために低硫黄分の灯油が求められます。

技術士(化学部門)一次試験の要点まとめ

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