令和5年度 問13 有機化学及び燃料
石炭に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
①
石炭とは、主に太古の植物が、生物化学的および地球物理・化学的反応によって、変質して生成した可燃性岩石状物質のことをいう。石炭化度によって、褐炭、亜れき青炭、れき青炭、無煙炭に分類される。
②
無煙炭とは、石炭化度による分類において、最も石炭化度の低い石炭である。
③
乾留とは、石炭を空気との接触を絶って加熱し、コークス又はチャー、ガス、タールなどを得ることである。
④
石炭の乾留で得られるガスを石炭ガスといい、主成分は水素やメタンである。
⑤
石炭の乾留で得られる液状物質をタールという。タールを蒸留することで、種々の沸点範囲の成分に分離でき、芳香族などの化学品を得ることができる。
正答
② 無煙炭とは、石炭化度による分類において、最も石炭化度の低い石炭である。
正答は2番です。
石炭は、炭素の濃集度合(石炭化度)と用途により分類されています。石炭化度が高い、つまり高品質な順に無煙炭、れき青炭、亜れき青炭、褐炭と分類されます。最も石炭化度の低い石炭は褐炭です。
褐炭は水分が多く、発熱量はあまり高くありません。また乾燥すると自然発火する危険性があり、採掘地近くの火力発電所で限定的に利用されています。この褐炭から水素を得ることで次世代エネルギーに活用する取り組みも進められています。