令和6年度 問5 有機化学及び燃料
赤外吸収スペクトル法での測定結果として得られるIRスペクトルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
①
IRスペクトルは水素と炭素の近傍の構造を精査し、分子内の原子のつながりに関する情報を提供する分析法である。
②
IRスペクトルは化合物のπ電子系について情報が得られ、共役化合物と非共役化合物を判別できる分析法である。
③
IRスペクトルは試料分子を高真空のもとで加熱気化させてイオン化し、電磁気的に分離して検出する分析法である。
④
IRスペクトルは電荷を持つ物質を直流電場におき、物質の電荷、分子の大きさによって移動する差を検出する分析法である。
⑤
IRスペクトルは固有の振動をしている分子に赤外線を照射し、振動エネルギーに対応したスペクトルを得る分析法である。
正答
⑤ IRスペクトルは固有の振動をしている分子に赤外線を照射し、振動エネルギーに対応したスペクトルを得る分析法である。
IRスペクトルは固有の振動をしている分子に赤外線を照射し、振動エネルギーに対応したスペクトルを得る分析法です。分子に赤外線を照射すると、分子の振動エネルギーと一致する波長の赤外線が吸収されます。
1番の水素と炭素の近傍構造の精査はNMRの特徴です。
2番のπ電子系の情報は紫外可視分光法の特徴です。
3番の試料の加熱気化とイオン化は質量分析法の特徴です。
4番の電荷を持つ物質の直流電場での移動は電気泳動法の特徴です。