平成25年度 問11 有機化学及び燃料

ジェット燃料油(航空タービン燃料油)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ジェット燃料油は、ガソリンあるいは灯油のような留分で、一般的に接触分解装置、接触改質装置などから得られる製品の混合物として製造される。
JIS規格によると、ジェット燃料油は1号の灯油型(低析出点)、2号の灯油型、3号の広範囲沸点型の3種類がある。
-40℃といった低温の成層圏を飛ぶ際、水分やワックス析出によってフィルターが閉塞しないように、析出点が決められている。
飛行中、翼の先端部が空気との摩擦で高温になるので、ジェット燃料油で冷却している。冷却の際の温度上昇時にタール分が生成しない熱安定性が求められる。また、熱安定性向上のため、アルキルフェノール等の酸化防止剤が添加されている。
燃焼時の輝度が高いと輻射熱によりエンジン内面が熱損傷を受けるので、煙点が規定されている。
正答
① ジェット燃料油は、ガソリンあるいは灯油のような留分で、一般的に接触分解装置、接触改質装置などから得られる製品の混合物として製造される。

正答は1番です。

ジェット燃料油は直留製品から作られています。

ジェット燃料はJIS K 2209で大きく広沸点範囲ガソリン型、高引火点灯油型、低析出点灯油型の3種類に分類されます。民間用は安全性の高い灯油型が使われています。析出点が定められているのでは高空での運行時に-40℃といった低温まで低下するためです。

熱応力を受けたジェット燃料が酸化堆積物を形成するのを抑制させるためにアルキルフェノールが添加されます。

技術士(化学部門)一次試験の要点まとめ

試験直前に役立つ要点をまとめました。効率的な学習にご活用ください。