平成30年度 問33 化学プロセス
アンモニアプロセスは反応式が \(\mathrm{N_2} + 3\mathrm{H_2} \rightarrow 2\mathrm{NH_3}\) であり、反応器の 1 回通過反応率が 0.30 である。原料(\(\mathrm{N_2}\) と \(\mathrm{H_2}\) の \(1:3\) 混合ガス)100 kmol/s にイナートガス(Ar、\(\mathrm{CH_4}\))が 1 kmol/s 同伴される。このためパージ操作が必要である。このプロセスの流量 \(x_1, x_2, x_3, x_4\ [\mathrm{kmol/s}]\) を下のプロセス図中のようにすると、反応器の 1 回通過反応率が 0.30 なので、\((100 + x_1)(1 - 0.30) = x_1 + x_3\) が成り立つ。パージ比率 \(R:P = 40:1\) としたとき、リサイクルガス流量 \(R\,(= x_1 + x_2)\) に最も近い値はどれか。

パージ比率 \(R:P = 40:1\) のため、\((x_1 + x_2) = 40(x_3 + 1)\) です。分離器から出てくるガスを 40:1 で分配しているだけであり、リサイクルガス \(R\) とパージガス \(P\) の組成は同じです。パージガス中のイナートガスの組成 1 kmol/s に対し、リサイクルガス中のイナートガスの組成 \(x_2\) は 40 倍の 40 kmol/s となります。つまり \((x_1 + 40) = 40(x_3 + 1)\) で表せます。
上式および問題文の \((100 + x_1)(1 - 0.30) = x_1 + x_3\) を用いて \(x_1\) を求めると、\(x_1 = 215\) kmol/s となります。よって、リサイクルガス流量 \(R = x_1 + x_2 = 215 + 40 = 255\) kmol/s、最も近い値は 260 kmol/s です。