令和7年度 問6 有機化学及び燃料
以下の2段階の反応機構で表される有機合成反応がある。この反応について、1段階目の反応形式名、2段階目の生成物の一般名、2段階目の反応形式名、さらに2段階目の生成物を用いて行う有機合成の反応名で、最も適切なものはどれか。
①
求核置換反応、イミン、酸塩基反応、Mannich反応
②
求電子置換反応、リンイリド、酸塩基反応、Wittig反応
③
求電子置換反応、エナミン、酸化還元反応、Gabriel合成
④
求核置換反応、リンイリド、酸塩基反応、Wittig反応
⑤
求電子付加反応、イミド、加水分解、Stork反応
正答
④ 求核置換反応、リンイリド、酸塩基反応、Wittig反応
記述された 2 段階は Wittig 反応の前駆体(リンイリド)を生成する過程で、④が正答です。
- 1 段階目:トリフェニルホスフィン PPh3 の非共有電子対がハロゲン化アルキルの炭素を攻撃し、ホスホニウム塩を生成します。これは SN2 型の求核置換反応です。
- 2 段階目:塩基がホスホニウム塩の α 水素を引き抜き、リンイリドが生じます。これは酸塩基反応です。
このリンイリドをアルデヒドやケトンと反応させてアルケンを得る反応が Wittig 反応です。