令和7年度 問8 有機化学及び燃料

我が国のエネルギーに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1960年度の我が国のエネルギー自給率は、石炭等の国産エネルギーで50%を超えていたが、その後、輸入エネルギーである石油への燃料転換が進み、大幅に低下した。しかし2015年度以降は、再生可能エネルギーの導入や原子力発電所の再稼働により、再び50%超を維持している。
我が国は、二度のオイルショックの経験から、原油輸入先の多角化を図ってきた。これにより1967年度に90%を超えていた中東依存度は、1987年度に約70%まで低下した。しかし中国や東南アジア諸国での原油需要の増加に伴い、これらの地域からの輸入が減少したことに加え、ロシアからの輸入減少もあり再び中東依存度は上昇傾向にある。
我が国では新潟県や千葉県、北海道で天然ガスが産出するが、需要に比べ産出量は僅かであるため、LNG(液化天然ガス)の輸入に頼っている。LNGの主な輸入国は、UAEやサウジアラビアであり、原油と同様に中東依存率が高い状況にある。
石炭は、かつて我が国の火力発電の重要なエネルギー源であったが、過去10年では利用の減少が続いている。2023年度の我が国の発電電力量のうち、石炭火力発電の占める割合は10%を下回った。
我が国で利用されているバイオマスエネルギーは、廃棄物の焼却による発電が主であり、製材業からの廃材や木くず、家庭ごみが主な原料である。過去10年の利用は増えており、2023年度の我が国の発電電力量のうち、バイオマス発電の占める割合は10%を超え、水力を上回り非化石エネルギーの中では最大となった。
正答
② 我が国は、二度のオイルショックの経験から、原油輸入先の多角化を図ってきた。これにより1967年度に90%を超えていた中東依存度は、1987年度に約70%まで低下した。しかし中国や東南アジア諸国での原油需要の増加に伴い、これらの地域からの輸入が減少したことに加え、ロシアからの輸入減少もあり再び中東依存度は上昇傾向にある。

二度のオイルショックを契機に、日本は原油輸入先の多角化を進めました。1967年度に90%を超えていた中東依存度は、1987年度に約70%まで低下しました。その後は再び上昇傾向にあります。これを述べた2番が正しい記述です。

1番について、我が国のエネルギー自給率は近年改善しても50%を超える水準にはなく、10〜20%程度にとどまっています。

3番について、LNGの主な輸入先はオーストラリアや東南アジアなどで、原油ほど中東依存度は高くありません。

4番について、2023年度の発電電力量に占める石炭火力の割合はおよそ3割で、10%は下回っていません。

5番について、バイオマス発電の割合は数%程度で、10%は超えておらず、水力を上回ってもいません。

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