令和7年度 問9 有機化学及び燃料

石油精製における接触改質とは、オクタン価の低い直留ナフサからオクタン価の高い改質ガソリン(リフォーメート)を得るプロセスをいう。接触改質に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
リフォーメートにはベンゼンが多く含まれるため、我が国では蒸留塔でリフォーメート中のベンゼン留分を取り除き、ガソリン中の含有量を1%未満にしている。
接触改質では、六員環ナフテンの脱水素だけではなく、多数の反応が逐次的、併発的に起こりオクタン価を高める。
接触改質では、触媒上に炭素質(コーク)が析出するため、触媒再生が必要である。運転を継続しながら触媒を再生するプロセスは開発されておらず、効果的な運転のためには、6〜12か月ごとに運転を停止し、触媒を再生する必要がある。
触媒の活性を損なういくつかの触媒毒が存在する。硫黄化合物、窒素化合物、水分、ヒ素、水銀、鉛、銅などが挙げられる。
触媒上に析出するコークは、反応の中間体である不飽和炭化水素が重縮合して生成するものと考えられ、高温、低圧、低い水素循環比において析出が著しい。このため接触改質操作は、主反応である脱水素にとって不利な水素加圧下で行われる。
正答
③ 接触改質では、触媒上に炭素質(コーク)が析出するため、触媒再生が必要である。運転を継続しながら触媒を再生するプロセスは開発されておらず、効果的な運転のためには、6〜12か月ごとに運転を停止し、触媒を再生する必要がある。
接触改質ではコーク析出により触媒活性が下がるが、連続触媒再生法(CCR)では運転を止めずに再生できます。『6〜12か月ごとに停止して再生が必要』とする③が不適切です。

技術士(化学部門)一次試験の要点まとめ

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