令和7年度 問10 有機化学及び燃料
自動車ガソリンに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
①
主に炭素数4〜10の炭化水素成分で構成されており、必要に応じて各種添加剤が加えられている。要求される主な性能はアンチノック性、車両運転性(蒸留特性、蒸気圧)、酸化安定性などである。
②
ガソリンの蒸留範囲は−30〜+200℃程度で、10%留出温度(蒸留するときにその10%が留出する温度)はガソリンエンジンの始動性と関係があり、高すぎると低温での始動性が悪化する。逆に低すぎると高温時にベーパーロックが起こりやすい。
③
50%留出温度は加速性・暖気性と関係があり、高すぎると加速に時間がかかるほか、エンジン始動時の暖気性に影響する。
④
90%留出温度は潤滑油への希釈や出力と関係がある。高すぎると潤滑油の希釈を起こしやすく、逆に低すぎると出力低下を起こす。
⑤
ガソリンの蒸気圧が高すぎると、夏季の高温時にライン中でベーパーロックが発生し、アイドリング不良や加速性不良の原因となる。逆に蒸気圧が低すぎると、冬季の低温時にガソリンの蒸気が生成しにくくなり、始動性に影響を与える。
正答
② ガソリンの蒸留範囲は−30〜+200℃程度で、10%留出温度(蒸留するときにその10%が留出する温度)はガソリンエンジンの始動性と関係があり、高すぎると低温での始動性が悪化する。逆に低すぎると高温時にベーパーロックが起こりやすい。
10% 留出温度は主に始動性や蒸発性に関係するが、低すぎると高温時にはベーパーロックなどの問題を起こしやすい。②は後半の因果関係の整理が不適切で、最も不適切な記述に当たります。