令和7年度 問15 高分子化学
次の(A)〜(C)の液晶性高分子に関する①〜⑤の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
①
(C)は非直線性分子を結合することで融点が下がるように工夫されている。
②
(B)は側鎖型液晶ポリマーに分類される。
③
(A)は溶液中で液晶性を発現し、高強度・高弾性率の繊維として用いられる。
④
(C)は主鎖型液晶ポリマーに分類される。
⑤
(A)はサーモトロピック液晶ポリマーに分類される。
正答
⑤ (A)はサーモトロピック液晶ポリマーに分類される。
(A)はアラミド(全芳香族ポリアミド)型の剛直な高分子で、濃硫酸などの溶液中で液晶性を示すリオトロピック液晶高分子です。溶液から高強度・高弾性率の繊維が得られます。したがって「(A)はサーモトロピック液晶ポリマー」とする5番が誤りです(正しくはリオトロピック)。
(A)は主鎖に剛直なメソゲン(液晶性を生む構造単位)をもつ主鎖型・リオトロピック液晶高分子です。(B)は側鎖にメソゲンをもつ側鎖型液晶高分子です。(C)は主鎖型で、非直線性の屈曲ユニットを導入して融点を下げる工夫がなされたサーモトロピック液晶高分子です。これらに対応する1番から4番の記述は妥当です。