令和7年度 問25 無機化学及びセラミックス

二酸化チタンに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
硫酸法や塩素法で製造される。
結晶構造としてはルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型が知られる。
光触媒として環境汚染物質の分解や細菌の死滅に利用される。
黒色顔料として利用される。
光誘起の超親水性を利用してミラー等の曇り防止に用いられる。
正答
④ 黒色顔料として利用される。

二酸化チタン(TiO2)は代表的な白色顔料です。屈折率が高く、白色性・隠蔽力・分散性に優れるため、塗料・印刷インキ・化粧品・製紙など幅広い分野で白色顔料として使われます。したがって「黒色顔料として利用される」とする4番が最も不適切で、これが正答です。黒色顔料に用いられるのはカーボンブラックや鉄黒(四三酸化鉄)などです。

1番について、工業的には硫酸法(イルメナイトなどを硫酸で処理)と塩素法(四塩化チタンを経由)で製造されます。

2番について、結晶多形としてルチル型・アナターゼ型・ブルッカイト型が知られ、顔料用途では安定なルチル型が主に用いられます。

3番について、アナターゼ型などは光触媒として働き、紫外線照射下で有機汚染物質の分解や抗菌・殺菌に利用されます。

5番について、光誘起の超親水性により、ミラーやガラスの防曇・セルフクリーニングに応用されます。

技術士(化学部門)一次試験の要点まとめ

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