令和7年度 問26 無機化学及びセラミックス
非酸化物セラミックスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
①
炭化ケイ素:高熱伝導性で、良好な耐摩耗性を示す。半導性を利用して発熱体又はバリスタに利用される。また、メカニカルシール、耐火物などに利用される。
②
窒化ホウ素:六方晶の窒化ホウ素(hBN)は快削性を示し、耐熱及び耐食材に使用する。立方晶窒化ホウ素はダイヤモンド構造を持つ。通常、超高圧法によって合成し、切削及び研削工具として利用される。
③
サイアロン:Si−Al−O−N系化合物の総称。窒化ケイ素(Si 3 N 4 )のSi、Nの位置に、Al、Oがそれぞれ置換固溶したβ-サイアロンと、この置換型固溶と同時に結晶格子間に特定の金属原子が侵入型固溶したα-サイアロンがある。特性は窒化ケイ素の持つ低熱膨張性、高強度に加え、耐食性も優れる。
④
ホウ化ジルコニウム:熱電子放射性に優れる化合物。単結晶を加工し、精度の良い電子放射体として電子顕微鏡又はVLSIの回路作製に利用する。
⑤
二ケイ化モリブデン:1700℃まで空気中で使える発熱体、IC回路作製マスク用などに使用されている。
正答
④ ホウ化ジルコニウム:熱電子放射性に優れる化合物。単結晶を加工し、精度の良い電子放射体として電子顕微鏡又はVLSIの回路作製に利用する。
④は材料名と用途が対応しておらず、電子顕微鏡などの熱電子放射源として有名なのは LaB 6 です。記述された性質と材料がずれているため④が不適切です。