平成24年度 問32 化学プロセス
反応物濃度を \(C\) としたとき、反応速度が \(dC/dt = -k\,C\)(\(k\):反応速度定数、\(t\):時間)で示される反応において、その反応物の溶液が入った回分反応槽で、30 分間の反応によって、その 50% が反応した。この反応物の最終反応率を 99% としたとき 1 回の操作にかかる時間、すなわち 1 サイクルの時間として最も近い値はどれか。ただし、回分反応槽への原料仕込み、及び製品の取出しに合計 1 時間要するものとする。なお、\(\log 2 = 0.693\)、\(\log 100 = 4.605\) とする。
①
3.0時間
②
3.5時間
③
4.0時間
④
4.5時間
⑤
5.0時間
正答
④ 4.5時間
反応速度式 \(dC/dt = -k\,C\) を分離変数法で積分すると、\(\log(C/C_0) = -k\,t\) が得られます。
30 分間で 50% 反応したことから、\(\log 0.5 = -0.5\,k \Rightarrow k = -\log 0.5/0.5\)。
99% 反応した時の反応時間:
$$\log 0.01 = -k\,t \;\Rightarrow\; t = \frac{0.5\times(-\log 100)}{-\log 2}\times(-1) = \frac{0.5\times 4.605}{0.693} \approx 3.32\ \text{時間}$$1 サイクルは仕込み・取り出し 1 時間を加えて \(3.32 + 1.00 = 4.32\) 時間。最も近い値は 4.5 時間です。